
2017年9月23日(土・祝)、自由が丘リンツショコラカフェにて、NEXT STAGE PROJECT Presents「ミドルハイ世代のキャリア白熱教室 Vol.2」を開催いたしました。
第1回イベントにお越しいただいた4名の方全員と、新しく1名の男性にご参加いただき、ファシリテーターのWAKA(NSP3期生)、プロデューサーの宮本実果を加えた、ワーク&ディスカッションイベントとなりました。
なお、3期生はWAKA1名のため、当日はNSP1~2期リーダーのYUKO、2期メンバーのうららでイベントのサポートをさせていただきました。
キャリアの棚卸しで新しいキャリアを発見しよう
「ミドルハイ世代のキャリア白熱教室 Vol.2」のテーマは、「キャリアの棚卸で新しいキャリアを発見しよう」。前回イベントのディスカッションで挙がった意見をふまえて企画されました(詳しくはCHIKAによるVol.1のレポートをご覧ください!)。
自分のキャリアを活かし、また、これから新しいキャリアを築いていくためのワークとして「キャリアの棚卸し」をし、ディスカッションを通して「自分の軸」をみつけ、「挑戦したいこと」を考え発表する、という盛りだくさんの内容となっており、大変濃い2時間となりました。
今回も30代~60代という幅広い年齢層の方にご参加いただきましたが、ミドルハイ世代の方は今まさに直面している問題として、そうでない方も危機感を持っている方が多く、ワークもディスカッションも興味深く取り組んでくださったように感じます。
【ワーク】キャリアの棚卸し
イベント説明と、メンバー・参加者のみなさまによる自己紹介ののち、ワーク「キャリアの棚卸し」。就活生によく使われるフレームワークを応用したワークです。3期生・WAKAのサンプルを参考に、「WANT(やりたいこと)」「CAN(できること)」「NEED(必要とされること)」をシートに書き込んでいただきました。

真剣な面持ちでワークに取り組む参加者のみなさん。
私(うらら)も一緒にワークに参加させていただきましたが、昨年とは明らかに違うことをシートに書いていました。自分を取り巻く状況が変わった時に改めて棚卸しをするといいのかな!?と思った瞬間です(個人的な感想ですみません…!)。
【ディスカッション】ワークの発表、軸(コア)の議論
参加者のみなさんにご自分の「キャリアの棚卸し」を発表していただき、他の参加者の方にご意見をいただきました。他の方から意見・感想・質問をもらうことによって、ご自身のキャリアへの認識を深めたり、新たな気づきを得た方もいらっしゃったのではないでしょうか。多種多様な業種・業態の方が参加されていたので、質問をする側の方も、ご自身のキャリアに必要なことを積極的に学びとろうとする姿勢がうかがえました。まさに、NSP3期のテーマである「コラボレーション」が創出されている、と感じたハイレベルなディスカッションでした。
[ディスカッションの一部をご紹介いたします]
米国公認会計士 Aさん(30代)
【WANT】目に見える形でクライアントに貢献できるようになりたい
【WANT】将来的には会計士だけでなく(何をやるかは決めていないが)アーティスト活動など幅広い活動で独立したい
会計コンサルの一員として仕事しているのですが、どのくらいお客様に貢献できたかというのが今、完全にはとらえられないので、将来的には個人として中小企業や個人事業主を相手にコンサルをして、利益アップを具現化したいです
幅広くいろんなことにチャレンジした方が、思ってもみなかった仕事が舞い込んでくるかもしれないし、自分の可能性を上げるという意味でもチャレンジしてみたいと思っています
会計コンサルとしての自分をアートとしてやっていくのは?
そういう発想はなかったですが、あると思います。お客様の問題を伝えるには、数字だけじゃなく、アートのようなものも必要になってくるのかな。自分がどういう人間かをしっかり伝えて、信頼関係を築くのが大切だと思います
自分の軸は、仕事においてもプライベートにおいても、お互いの意見を伝え合って信頼される関係性を築けるようになることです
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ライター/クリエイティブディレクター Bさん(40代)
【CAN】コピーライティング、ディレクション、幅広い広告制作のプランニング~ディレクションができます
ものを書く感性を磨くために普段どういったことをしていますか?
歩いている時に目に入ってくるものを言葉にする、という訓練を10代から続けていて、言葉の幅広さを作るようにしてきました。日常でできるようになれば、しんどくなくなります
クリエイティブはすべてのビジネスに必要なものだと思っています。ものを書く以外にやっていることはありますか?
信頼できる仲間を増やすことです。自分が作りたいものを共有した上で、他の誰かから出てくるもの、人の感性をまとめていけるようなスキルをつけるようにしています
会社にいる時に、若い人たちに向けて「ディレクターセミナー」という講義を1年ぐらい毎週続けていたら、参加者のクリエイティブへの姿勢が変わったのが見えて、人を変えたら社会が変わる!と思ったんです
上場企業人事担当者 Cさん(60代)
【WANT】より上手に後輩に指導できるようになりたい
【NEED】営業を科学(サイエンス)ととらえて法則を後進に伝えていく
マーケティングリサーチをして仕様を考え、施策を入れてモニターをして、商品が出るのは企画から3年後くらいなので、長期的な仕事です。販売も企画もしていました
自分も営業畑なので「営業を科学的に」という言葉が気になりました
営業は感覚のものだと思っていたんですが、そうではなく、決まるプロセスがきちんとあるんですね。それを見つけ、プロセスを動かしていくということを自分もやってきたので、後輩にも教えていくというところです
個人事業主をやられている方も、組織で働いている方も、そのプロセスは一緒なのかなと思いますね。また、お礼を手紙で書いたり絵を添えてっていうのは、なかなか普通はできないと思います
私は転勤が多くて、短期間で中小企業の経営陣に気に入られるにはどうしたらいいのか考えた時に、絵手紙にチャレンジしたんです。これを後輩に伝えるということはなかなか難しくて…隣にいてもメールで連絡しているので戸惑いは感じますね
メールは多いですね。お客さまにどんな連絡方法がいいかを聞いて、LINEやメールなどで連絡をしていますが、感情が伝わらないので本当は電話で話したいですね。そういう方が若い人にも絶対効果がある。効率だけ考えるとメールの方が楽なんですけど、どれだけ丁寧に書いても冷たく感じるんですよね。言葉に気持ちを乗せるだけで全然違ってくると思います
自分の軸は、後進の営業レベル、商品開発レベルのアップです
メンタルヘルス企業経営者 Dさん(40代)
【CAN】空間の節約(時間・お金・空間は同じだと思っている)
時間と空間とお金の関係についてと、4年間会社を経営してこられた秘訣を教えてください
経済的な不安を感じていましたが、お金だけでなく時間・空間もかなり代替えが効く価値じゃないかと思うようになりました。たとえばグリーン車に乗るということは時間ではなく空間を買っていますし、家を買うことも同じで、安くても通勤距離がかかるところに住んだら、お金の節約にはなっても時間の浪費になりますし、バランスをとっていくことが一番大事かと考えています。お金に関しては、目標と目的を明確にしています。最低限必要な金額を明確に計算すると不安感が一気になくなって、4年間やってこれたと思っています
自分の軸は、信頼、健康…もやもやしていて、うまく思い浮かびませんでした
Dさんの軸について、ご意見のある方はいらっしゃいますか?
話を聞いて欲しい人が増えている、とおっしゃっていたんですけれども、聞いてあげるだけなのか、自分の経験やメソッドを使って解決に導いてあげるのか、そこが軸になるんじゃないですか?
きちんと考えてはなかったですが、聞いてあげることで相当本人たちは納得して「思い切って相談してよかったです」と言ってくれます
そうなんですよね。話を聞いてもらうことに対価を払うという感覚が日本ではあまりないですから。一方でアメリカは個人主義なので「コーチングを入れるとこんなに自分の価値が変わってくるんだな」と、対価を感じている。でも、今後日本は変わると思います。今からこういうビジネスを準備するという考え方はいいと思います
外資系金融企業営業 Eさん(30代)
【CAN】人脈(依頼をされても紹介先が思い浮かぶ)
今はひとつの仕事でやっていく時代じゃなくなって来ているのかな。Eさんは人から依頼されたことから、ビジネスを広げていこうとしているんですよね。それに対しての準備はしてますか?
計画はしますね。自分の中で「いつまでにこれを仕上げる」というミッションを決めて、それに対して最低限の知識は詰め込みますね。人にも相談し、いろんな人の考え方を取り入れて「それはさすがにちょっと無謀だろう」と確信したら断ります。まず引き受けて、とにかく準備と考えを全部まとめます。マーケティングやクリエイティブの人の知見がないと達成できないこともあります
営業は信頼が一番、身にしみています。新人には「まずは信頼を得なさい、釣った魚じゃなく、釣りを覚えてこい」と言っています。それが信頼なのかな、と改めて思いました。コミュニケーションは本当に大事だと思います
僕も会社に入った時、商品を売ることしか考えてなかったんですけど、それだけだと行き詰まります。先輩から「商品は売るな」と前から言われていたんですが、3年くらいからなんとなく分かってきました。信頼されるには何年もかかる。今日・明日でできることではなく、自分に落とし込んでいかないとできないと思いますね
私自身もいつも数字を気にしてしまって…信頼関係を結べる営業になりたいと思います。「商品を売るな」とおっしゃっていたのが印象的でした
何かしら間に入って気持ちをゆさぶるプロセスをふまないと、どんないい商品でも売れないですし、絶対的な商品なら営業なんていらないと思います。結局人がいないと売れないから営業が価値になるんじゃないかなと思います
営業の先に信頼関係があり、いろんな人と関わってパイプ役になっている。個人間同士の人材あっせんみたいなビジネスモデルもやっていけるんじゃないですか?
自分の軸は、(成功したいという)信念、モチベーションです
【発表】挑戦したいこと

お互いに刺激しあい、白熱したディスカッションの後、それぞれ「挑戦したいこと」を考えてもらい、発表をしていただきました。
2019年度 世帯年収1000万円。そのために、周りにいる人を増やす。クリエイティブを商品化。マーケティング。
雇用形態が変わったが、環境の違いに悩まない自分になる(挑戦中)
インプット(コミュニケーションなどの勉強)。時間のリストラ
英会話(2ヶ月以内)、ホテル買収、音楽フェス開催(5年後)
仕事でリーダーシップをとる、タフさを身につける、筋力トレーニング(年内にあと3kg増)
短期間でのチャレンジ、中長期にわたるチャレンジ、さまざまな「挑戦したいこと」が出てきました。
ここで発表していただいた「挑戦したいこと」については、12月3日(日)に開催される「ミドルハイ世代のキャリア白熱教室 Vol.3」にて経過をシェアしていただく予定になっています。参加者のみなさんと第3期生のWAKAがどんな行動を起こし、どんなエピソードが巻き起こったのか、次回も興味深く聴かせていただきたいと思っています!
まとめ
参加者の方にご記入いただいたアンケートより、イベント全体の感想をご報告します。
・より一層(良い意味で)悩みが増えた
・自分に対して新たな気づきがあった
・みなさん、今と未来をしっかり考えていらっしゃいます
・状況に応じて悩み方が違う印象を受けた
・「人生のリスク」についてあまり考えなかったことの甘さに気づいた
前回に引き続き、幅広い年齢層、そして職種・立場の方にご参加いただくことができ、ワークとディスカッションを絡めて展開することで、さらに濃厚なイベントになりました。
WAKAが、卒業生たちの意見を取り入れながら練りに練った企画と、イベントでの傾聴、パワーアップした感のあるファシリテーションも満足度が高かったのではないかと思っています。
そして、WAKAの報告ブログにもありましたが、「信頼」というワードが随所で飛び交い、どんな職種、立場でも共通して大切にしていることなのだと再認識できるような貴重な場でした。
12月3日の「ザ・ファイナル」も期待していてください!
最後に
今回も、リンツショコラカフェ 自由が丘店様にお世話になりました。
美味しいケーキとチョコレートドリンク、落ち着いた空間が魅力のお店です。
12月のイベントも、こちらでの開催となります!
アンケートにて、「内容が濃い分、時間がタイト」とのご意見をいただきました。
……ですよね!!
前回も思ったことですが…内容が濃密すぎて時間がたりない!という、非常に白熱したイベントでした。今回はワークが入ることもあり、第1回よりも30分長い2時間のイベントだったのですが、それでもまだまだ話し足りない、という印象を参加者の方から感じました。
というわけで、希望者の方のみで懇親会も開かれ、13時半頃終了となりました。
次回イベントは2時間でおさまるんでしょうか…ちょっとドキドキしてます!
NSP2期生、うららでした!(撮影/YUKO)

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